INTERVIEW

ザ・インタビュー 前へ、そして未来に〜チャレンジへの熱き思い〜遠藤憲昭

どんなプロジェクトか概要を教えてください

 2014年の2月からサンディエゴをスタートして2年間かけてアメリカ大陸を自分の脚で1周するというプロジェクトです。スケジュールとしては4クールにわけて、第1クールがサンディエゴからシアトルまで、第2クールがシアトルをスタートして、メイン州を目指します。次はメイン州からマイアミまで、最後はマイアミからゴール、すなわちスタートしたサンディエゴに向かって走ります。トータル18,800キロという行程です。

なぜこのプロジェクトを思いたったのですか?

 僕が2011年までやっていた「DEVILOCK」というブランドがあって、DEVILOCKをやめる3~4年前くらい前からブランドにはけじめをつけないといけないなと思っていました。根本の部分で言うとストリートブランドに対して、いい意味でも悪い意味でも自分自身が遠い場所にいる気がしていて。。DEVILOCKは好きじゃないとやってはいけないものだし、多くの方に支えていただいたブランドだったので、嘘をつきながら続けたくないというのがありました。ただ、まだ色々出来るかなとも思っていたので結局2011年までやったのですが、2008年くらいから次の目標に向かって進んでいかなければいけないという意識も同時にありました。
今もそうですけど、当時DEVILOCKをやめたら自分は一人で生きていけるのかなと思うくらい多くの人に支えられていると感じていました。それが当時はある種不安でした。でも逆にその不安を全部受け入れて次の目標に向かう自分自身を想像したら、その先すごい場所に行けるんじゃないかなとも同時に思ってましたね。そうした事を考えているうちにもう一回 原点に戻りたいという気持ちがすごく強くなってきたんです。僕は高校卒業してアメリカに行って、そこで出会ったものが大きく自分の人生を変化させていて、それから20年以上たった今、もう1度、あの感動やあの頃とはまた違う感情を味わってみたいと思いました。

あと自分ごとですけど父親が去年亡くなって、その場に立ち会ったときに、人生って頑張って生きても、死ぬのはあっけないなって思ったんです。その先になにかが見えるわけじゃないって言うか、父親はそれで終わりだったので。死ぬ間際どういう感覚なのかは自分にしかわからないじゃないですか。親父も思いっきり自分らしく生きてきた人間だったので、こんなに人生の終わりがあっけないんだったら、自分ももっと思いっきり、あっけないまでの自分の人生を思いっきり自分らしく生きてみたいって言うのがさらに強くなったんです。正直それまでは、なんとなく自分の考えていることに対しての矛盾との葛藤っていうのがあって。これをやることに意味があるのかなって、本気で考えると色んな矛盾が出 てきて、でも父親の顔を見たときに、矛盾とかそういうもの全部とっぱらって、自分のやりたいことやればいいんだって思いました。だから最後の一押しは親父でしたね。僕の中で、そういう意味でも運命を感じるプロジェクトだと思っています。

プロジェクトのなかで楽しみにしていることは何ですか?

 それは本当にたくさんあるんですけど、あれだけ大きな国なので、想定していない経験ができるだろうなというこの予感が楽しみでしょうがないですね。それ以外にも行ったことのない土地を見たり、人と出会い、今まで触った事のないものに触れてみたり、それから自分のルーツを探り直せるのではないかなというところもとても楽しみです。

今、どんなトレーニングをされているんですか?

 夜ちょっと走っているだけです。これだけやるので、週5,6回1,2時間は走っていますけど。フルマラソンも趣味で1回しか経験したことないですし、レースは0。大変そうなことはしていないですし、疲れたら歩くし、タバコも吸うので、たまに煙草を入れて走ったりしています。まぁ普段趣味で走っている方と一緒です。そんな人間でもスタートラインに立てるってことは、みんなに知ってほしいです。もちろんこんな大きな事をやる必要はないですけどね。

遠藤さんが走っている姿はどうやって見ることができますか?

 僕が走っている姿はホームページで日々LIVE的な形でもそうですし、今の時代のいい情報ツールはフル活用して、見られるようにします。

遠藤さんがプロジェクトを通して伝えたいことはなんですか?

 僕らの世代の人より、次世代とかこれから生まれてくる子供たちに伝えられる大人たちに対して伝えたいと思っています。今の時代ってネットがあるので、なんでも机の前で出来て便利さっていう面ではすごくいいことだと思うんです。でも外に出て回りに転がっているものを僕はとても大切だと感じていて、現場に行って目で見てリアルに感じる、その感じた場所での出会いや経験が人間生きていく中で大きく意味があることだと思っているんです。ネットは用意スタートしてゴールするところまで、単純に見えている線だと思うんです。でもリアルって言うのは、なにが起きるかわからない、その楽しさがすごいと思うんです。僕もなにがあるかわからないワクワク感を軸に40年以上生きてきて、わからないものに出会ったときの衝撃って自分の人生を大きく左右してきていると思うし、だから僕が伝えるということは、格好つけていうと「宿命」みたいなものを感じています。人との出会いや経験が外に出るとどれだけ、感じられるのかって言うことを僕のプロジェクトを通して見てほしいです。
生きている多くの人がそうだと思うんですけど、夢とか目標をもちながら「僕にはこれがあるから出来ない」とかがあって、そういうのはしょうがない事だと思うんです。だからこそ僕は一度全部を脱ぎ捨てて、でもやっていくなかで色んなものを抱えていても色々なリアルは体感できるって言うことを伝えていきたいです。見ている人が自分だったら今出来るという範囲内で、なにができるんだろうっていう風に置き換えて行動をしてくれれば良いと思ってます。 それから僕今回のプロジェクトは走るということに関しては、僕個人との勝負なんです。だから、それに対して辛そうだなとかネガティブな方向にはあんまり感じてほしくないなと思っています。辛いのは当たり前なんです。そんなことは自分自身が走る前からわかっているので。。
そんな事より、僕がどれだけまわりの意見に左右されないで生きていく重要性っていうのを伝えているかってことを感じてほしいです。みんな競争社会で生きていると思うんですけど、もう1回自分の中で、自分を客観的に見るっていうことを僕のプロジェクトを通じてみてほしい、感じてほしいです。人生生きていく中で、一番勝負しなきゃいけないのは自分自身なんだよっていうことを感じてほしいです。たった1度の人生ですからね。

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